キャッシングについて調べてみると、混乱してしまう方が結構います。
キャッシングには、お金を借りるという意味とクレジットカードを使ってお金を借りるという意味の、2つの意味があります。そのため、初めてキャッシングしようと思っている方にとっては、かなりややこしいことになっています。
また、最近はクレジットカードを使ったキャッシングの利便性が上がり、カードローンとの違いがなくなってきた為、余計に分かりにくくなってしまいました。
そこで今回は、キャッシングの意味やカードローンとの違い、キャッシングのメリットデメリットについてお話ししていきます。
また、この記事で使っているキャッシングとは、クレジットカードを使った借入という意味のキャッシングになります。
1.キャッシングとは
1-1キャッシングとカードローンの違い
1-2.限度額について
1-3.キャッシングを使うには
2.キャッシングの年利(利子)について
3.海外旅行で役立つキャッシング
4.キャッシングのデメリット
4-1.多くの場合ATM手数料がかかる
4-2.利子が比較的高め
5.キャッシングを利用していることがばれないのか
6.おすすめのキャッシング会社はありません
7.まとめ
1.キャッシングとは
キャッシングとは、クレジットカードを使った借入の事です。
以前は、決められた日に1括で返済する借入方法という意味でしたが、キャッシングの利便性の向上によって、そういった違いはなくなってしまいました。
簡単に、この流れを図にしてみました。
1.以前のキャッシングは図のようなものでした。
2.しかし、分割返済と返済期日を前倒し出来るカードローンが出て来ました。
3.カードローンが便利だという事で、多くの人がカードローンを利用するようになった為、キャッシングでもカードローンと同じようなサービスを始めました。
4.その為、キャッシングとカードローンの違いが借りるカードの種類だけになってしまいました。なので、初めに使われるようになったキャッシングをお金を借りるという意味で使う人が増えていきました。
このような流れによって、キャッシングと言う言葉がよく分からなくなってしまいましたが、基本的にはクレジットカードで借りたものをキャッシングと言います。
それでは、これからもう少し詳しくキャッシングについてお話ししていきます。
1-1キャッシングとカードローンの違い
今では、キャッシングとカードローンの違いは、クレジットカードでお金を借りるか、ローンカードでお金を借りるかの違いしかなくなりつつあります。
以前は、
- キャッシングは返済日に1括返済のみ
- カードローンは返済日までに返済でき分割返済も可能
このように借りるカードの種類以外でも、この2つの違いがはっきりしていました。
しかし、キャッシングの利便性が上がり、返済日前に返済することや分割返済に対応するようになった為、この2つの言葉の違いはほとんどなくなってしまいました。
1-2.限度額について
キャッシングにもカードローンと同様に限度額があります。
キャッシングを利用したことがない方は分からないかもしれませんが、クレジットカードの明細書にキャッシング利用可能額という欄があると思います(正確な名前は少し違うかもしれません)。
それが、キャッシングの限度額となります。
ただし、キャッシングを利用するには、キャッシングの限度額だけではなく、クレジットカードの限度額との兼ね合いもあるので、注意する必要があります。
下の図は、ショッピング枠50万円、キャッシング枠30万円、限度額50万円のクレジットカードになります(ちなみにこの図は、ショッピング枠とキャッシング枠の関係が正確ではありません。実際にはショッピング枠の中にキャッシング枠があります)。
このように、クレジットカードの限度額が50万円の場合、仮にショッピング枠を40万円使った場合、利用可能額が10万円となる為、キャッシングは10万円までしか利用出来ません。
その為、キャッシングを利用するためには、キャッシング枠だけでなく、クレジットカード全体の限度額にも注意する必要があります。
“補足”
- キャッシング利用可能額が空白や棒線であれば、キャッシング機能が付いていないので、新たにキャッシング機能をつける必要があります。
- キャッシング枠の追加や限度額の増額は、HPや電話を使って簡単に申請することが出来ます。過去の利用状況や提出した情報などを基に審査があり、それによって追加や増額の有無が決まります。
1-3.キャッシングを使うには
キャッシング機能のついたクレジットカードを持っているのであれば、あとはATMで簡単に利用することが出来ます。
何か特別なことをする必要はなく、ATMでお金を下ろしたり預けたりする感覚で、お金の借入・返済が出来ます。
2.キャッシングの年利(利子)について
キャッシングの年利の考えは、カードローンのものと全く同じです。
10万円を年利10%で借りた場合、1年後には利息が1万円となり、11万円の返済が必要という計算です。
例えば、10万円を年利10%で10日間借りた場合の利息分は、約274円になります。これが、年利15%になると、約410円となります。つまり、年利が5%違っても130円くらいの差しかありません。
このように、年利は低いに越したことはありませんが、10万円以下を10日以内だけ借りるという場合は、年利の高い低いはほとんど関係ないと言えます。
通常、キャッシングを利用する場合、数万円を数日という借り方がほとんどだと思います。そうなると、年利よりATM手数料を意識した方が良いかもしれません。
最後に利息の計算方法を載せておきます。
3.海外旅行で役立つキャッシング
キャッシングのメリットは、なんと言っても海外旅行中に現金を借りられることになります。
海外旅行では、安全のため現金を最小限しか持ち歩かない為、もしもの時にキャッシングを利用することで、現地通貨を手にすることが出来ます。
4.キャッシングのデメリット
キャッシングのデメリットは、次の2つになります。
- 多くの場合ATM手数料が掛かる
- 利子が比較的高い
4-1.多くの場合ATM手数料がかかる
キャッシングでは、返済の際ATM手数料がかかってしまうことがほとんどです。
一方でカードローンでは、一部を含めれば多くのものがATM手数料無料に対応している為、ここが大きなデメリットと言えます。
4-2.利子が比較的高め
キャッシングは、銀行のカードローンと比べると、利子が少し高めに設定されています。
ただ、私が調べた限りでは、大手消費者金融と変わらないものが多く、10万円くらいであればほとんど変わりません。
5.キャッシングを利用していることがばれないのか
キャッシングは利用してもばれません。
クレジットカード一体型のキャッシュカードも多い為、ATMで使用しても違和感はありませんし、通帳記入した場合には、クレジットカードの利用という形しか残らないので、ここからもばれません。
6.おすすめのキャッシング会社はありません
基本的に、キャッシングでおすすめの会社というのはありません。
これからキャッシングを利用するためにクレジットカードを選ぶのであれば、カードローンの方が優れているからです。
7.まとめ
今では、キャッシングの機能が充実している為、クレジットカードでお金を借りればキャッシング、ローンカードでお金を借りたらカードローンという違いしかありません。
その為、お金を借りる事を総称して、キャッシングと認識している人も少なくありません。
結果的に、キャッシングという言葉の意味が分かりにくくなってしまいましたが、基本的にはクレジットカードでお金を借りたらキャッシングで、昔は1括で決められた日に返済する必要があったと認識しておいてください。
キャッシングにあり、カードローンにないメリットは次の2つになります。
- 海外旅行の時に現金が借りれて便利
- カードの枚数が増えない
基本的に、お金を借りる目的でカードを作るのであれば、カードローンの方がおすすめです。
ただ、ローンカードを作るのが面倒であったり、緊急の場合はクレジットカードでお金を借りるというのも、1つの選択肢として十分にありだと言えます。
キャッシングを利用する場合は、お金を借りたらすぐ返すという前提で利用するようにしてください。
それ以外の場合は、年利の低いカードローンや目的に応じたサービスを探した方がお得になります。