この記事は通帳でお金を借りる方法を探している人に向けて書きました。
通帳でお金を借りる方法は、銀行口座の預金を担保に融資を受けられる預金担保貸付があります。
ゆうちょ銀行をはじめ各銀行で利用できますが、消費者金融のカードローンの方が使いやすいケースもあります。
この記事では預金担保貸付についてと、消費者金融との使い分け方を解説します。
通帳でお金を借りるのは手軽だが条件がある
正確にいえば通帳でお金を借りるのではなく、銀行の預金口座を担保にお金を借りることができます。
口座を作れば通帳が発行されるので、その口座の通帳を使ってお金を借りるというわけです。
借りる手順は簡単で手軽ですが、条件もあるので利用する時は仕組みを理解することが大切です。
銀行口座があれば預金担保貸付けで融資を受けられる
銀行の通帳でお金を借りる方法を、預金担保貸付といいます。
定期預金口座に預けてあるお金を担保に、お金を借りられるというサービスです。
ゆうちょ銀行やメガバンク、地銀やJAバンクなど、多くの銀行で利用できます。
預金担保貸付けは手軽に利用できるが一定の預金額が必要
預金担保貸付を利用するのに特に手続きは必要なく、預金額以上の引き出しをしたときに、自動で貸付が行われます。
まるで自分の預金を下ろすように手軽に借りられるのが大きなメリットですが、借りられる金額は預金額の範囲内という制限があります。
預金額が少ない場合は消費者金融カードローンのほうが借りやすい
借りられる金額が預金額の範囲内に限られるということは、預金額が少ないと借りられる金額も低くなります。
多額のお金が必要で預金額が少ない場合は、預金ゼロでも借りられる消費者金融の方が使いやすいでしょう。
通帳でお金を借りる方法は「預金担保貸付」
預金担保貸付とは、銀行口座の預金を担保にお金を借りられるサービスです。
ゆうちょ銀行をはじめ各銀行で利用でき、ゆうちょ銀行以外の銀行はほぼ同じ条件で利用できます。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付
ゆうちょ銀行の預金担保貸付は、貯金担保自動貸付という名前で提供されています。
定額貯金を担保にする担保定額貯金と、定期貯金を担保にする担保定期貯金の2種類があります。
定額貯金は預け入れ日から6ヶ月経てば自由に払い戻せる貯金で、10年間は半年複利(発生した利息を元本に組み込んで、次の利息の対象になる方式)で増やすことができます。
定期貯金はあらかじめ決めた期間預けておく貯金で、3年以上の定期にすると半年複利となります。
各銀行の定期預金担保貸付
ゆうちょ銀行以外の銀行も預金担保貸付を用意しており、銀行によっては定期預金担保貸付や自動貸付、当座貸越などと呼びます。
貸し付け条件、限度額の決まり方など基本的なサービス内容は、どの銀行もほぼ同じです。
銀行ごとの預金担保貸付の条件
預金担保貸付の条件を銀行ごとにまとめました。
銀行名 | 名前 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|---|
ゆうちょ銀行 | 貯金担保自動貸付 | 預入金額の90%以内 | 担保定額貯金:返済時の約定金利+0.25% |
または300万円まで | 担保定期貯金:預入時の約定金利+0.5% |
||
みずほ銀行 | 総合口座貸越 | 預入金額の90%以内 | 定期預金の約定金利+0.5% |
または200万円まで | |||
三井住友銀行 | 総合口座貸越 | 預入金額の90%以内 | 定期預金の約定金利+0.5% |
または200万円まで | |||
三菱UFJ銀行 | 総合口座貸越 | 預入金額の90%以内 | 定期預金の約定金利+0.5% |
または200万円まで | |||
りそな銀行 | 当座貸越 | 預入金額の90%以内 | 定期預金の約定金利+0.5% |
または200万円まで | |||
イオン銀行 | 当座貸越 | 預入金額の90%以内 | 定期預金の約定金利+0.5% |
または300万円まで |
預金担保貸付のメリット
預金担保貸付は銀行ごとの違いが少ないため、どの銀行でも同じメリットを受けられます。
そこで、預金担保貸付の具体的なメリットを知っておきましょう。
金利が低い
預金担保貸付の金利は、多くの銀行が定期預金の約低金利+0.5%としています。
ゆうちょ銀行の場合は定期貯金の金利が0.002%なので、0.502%が預金担保貸付の金利となります。
消費者金融カードローンの年利が5%~18%程度のため、消費者金融に比べると預金担保貸付の金利は非常に低いのです。
申し込み手続きなしですぐに融資を受けられる
預金担保貸付を利用するのに、申し込み手続きは必要ありません。
預金額より多い金額を引き出そうとすると、差額が預金担保貸付扱いとなって、引き出したい金額が手に入るのです。
定期預金を引き出すには満期が来るまで待つか解約する必要がありますが、預金担保貸付を使えば定期預金を解約することなく引き出せます。
審査がない
預金担保貸付は預金を担保にするため、審査が行われません。
審査がないということはすぐに借りられるため、消費者金融の即日融資よりも早くお金が手に入るのです。
返すタイミングは自由
通常、融資の返済は毎月の支払日に決まった金額を返していきます。
預金担保貸付はそのルールがなく、完済の期限となる定期預金の満期までに、任意のタイミングで口座に入金していけば、それが返済になるのです。
さらに毎回の返済における金額も自由なので、自分のペースで返済していくことができます。
信用情報に記録が残らない
預金担保貸付を利用したことは、信用情報に記録されません。
そのため、他のカードローンやクレジットカードの審査に影響がないのです。
預金担保貸付のデメリット
便利な側面が強い預金担保貸付ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットを理解すれば、お金を借りたいときに預金担保貸付と消費者金融のどちらがいいか、正しく判断できるでしょう。
預金額が少ないと融資額も低くなる
預金担保貸付で借りられる金額は、定期預金額の90%までです。
預金額が多ければ借りられる限度額も高くなりますが、預金額が少ないと限度額も低くなります。
元手が少ないと借りられる金額も少ないため、お金がない状態では預金担保貸付はほとんど役に立ちません。
定期預金の満期までに完済しないと預金から相殺される
預金担保貸付の完済期限は、担保にしている定期預金の満期までです。
完済できないまま満期を迎えると定期預金から相殺され、預金額が減ってしまいます。
定期預金の自動継続を契約している場合は、満期を迎えたときに預金担保貸付も継続されるため、返済期限が伸びることになります。
ゆうちょ銀行の担保定額貯金は2年が貸付期間
ゆうちょ銀行の担保定額貯金は、完済期限が借り入れから2年と決まっています。
2年以内に完済しないと貯金から相殺されるので注意が必要です。
口座の預金額が少ない場合におすすめの消費者金融カードローン
預金担保貸付は預金額が少ないと借りられる金額も低いため、お金に困っているときにある程度まとまった金額が必要な場合は使いにくいでしょう。
そんなときは、預金に関係なく借りられて、融資までのスピードも速い消費者金融がおすすめです。
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