ビジネス書作家で商品開発コンサルタントをしている美崎栄一郎です。キャッシュレスについての本を書いたご縁で、すごいカードで、連載「お金マンダラ」を始めることになりました。
この連載では、お金にまつわる話を色々と話題にしたいと思います。物事の仕組みを探求するのが好きで、歴史好きでもありますので、話がやや脱線気味になるのはご了承ください。
LINE Pay(ラインペイ)で溜まったポイントをPayPay(ペイペイ)のポイントに交換しました。LINEポイントは1ポイント1円の価値として使えます。PayPayのポイント、PayPayボーナスも1ポイント1円の価値として使えます。
円からドル、ユーロから円のように通貨を両替すると通常手数料がかかりますが、今回は手数料0円で交換できました。
1LINEポイント=1PayPayボーナスという交換レートです。
で、このネット上のポイント両替(?)が3月16日から開始されたのですが、なんと・・今だと2,000円分のLINEポイントをPayPayボーナスに交換すると、25%増量で2,500円分になります。つまり、500円も増えてしまうのです。早速、やってみました。
おかげで、1日500円のポイ活生活。どこにも出かけずに、ゲットできてしまいました。
美味しすぎる・・・
ポイ活生活については「【第16回】ポイ活生活、始めました」で解説しています。
LINEからPayPayという現代の錬金術
一昔前、「錬金術」という金を取り出すという魔術的なことがもてはやされました。
これは今の時代の錬金術じゃないか・・・LINEからPayPayに移動させるだけでお金が増えるなんて・・・・私は喜び勇みました・・・
いつの時代も馬鹿な人はいるものです(苦笑)。冗談はさておき、単なるキャンペーンです。錬金術でもなんでもありません。
LINEからPayPay(LINE→PayPay)という流れです。相互の交換ではありません。つまり、LINE Payを使っていた人に対して、PayPayを使ってねというキャンペーンです。
それを告知するために、25%のお得な交換レートを設定したわけです。
私は早速1万円分交換しましたが・・・1万500円になりました。
あれ・・・そうです。
3月16日から3月31日までの約2週間のキャンペーンですが、上限が500円と決まっているのです。
つまり一番お得なのは、2,000円分交換して2,500円もらうことです。
ただ、いつも思うのが、LINEのインターフェイスが分かりづらい。この交換レートのページまで辿り着かない。簡単には500円やらねぇぞ・・ということなのか(苦笑)。
LINEのインターフェイスとポイント交換所の場所
LINEのインターフェイスが問題なのは、増築を繰り返した超改造住宅だからです。そもそもLINEのトーク履歴を探すことすら大変なのに、今はお金に関するサービスもどんどん増えています。
クレジットカードやQRコード決済だけでなく、公共料金を支払ったり、お店のチラシを見たり、そのお店のクーポンをもらったり。さらには、スタバやポンタのような他社のポイントカードを表示させたりすることもできます。株やFX、保険まで、LINEアプリの中で様々なことができます。まさにカオス。
その中に、ポイントの両替所も新設されたわけです。
LINEのメイン画面からウォレットを選びます。そうすると、お金系のLINEサービスが一覧できます。今回はポイントクラブというボタンを探して中に入ります。
すると、貯める/使う/メニューというメニューが画面の下の方に出ていますが、その「使う」を選ぶと、運用の一つとしてPayPayボーナスという項目があるはずです。
下記にPayPay公式のプレスリリースのリンクを貼っておきますが、私の場合、この説明で全く交換所の場所がわからなかった。
サービスがどんどん追加されて、増築増築を繰り返しているので、1階が4部屋なのに、7階は150部屋くらいあるような不思議なダンジョンのようです。
タダで500円プレゼントする理由
ちょっと穿った見方ですが、ただで500円プレゼントする理由を想像しておきます。
LINEのアカウントとPayPayのアカウントで交換をすることによって、私のLINEアカウントとPayPayのアカウントが紐付きます。つまり、PayPayで何か買い物をしたときに、LINEアカウントでも分かるようになります。
セブンイレブンで728円買ったとか・・そういう通知です。現在はLINE Payで買い物をするとLINEウォレットとして通知が飛んできていますが、ここにPayPayでの買い物の通知が加わるかもしれません。
つまり、個人情報がより特定されるということです。私自身は便利になれば、それで良いかなと思っておりますので、買ったものの履歴がバレても、まぁ問題ありません。犯罪に使うわけでもありませんから。
こういった情報はビッグデータとして、非常に価値が高いです。PayPayで缶ビールを買っている人は、LINE Payではこんなスタンプを買っているというような意外な相関性がたくさんのデータを集めると見えてくるはずです。
そうして、缶ビールを買ったときにLINEスタンプのプレゼントを行うと、より缶ビールの売り上げが伸びるのような販促作戦が実行できるかもしれませんから。
LINEもヤフーも広告収入がメインの企業で、その広告を出稿する会社が期待するのが購買です。つまり購買データを確実に取得できるのが、決済サービスと考えると相互の相性は良いわけです。
ソフトバンクグループがYahooやPayPayに力を入れて、LINEと経営統合したのは相乗効果が出やすいからですね。
個人の購買情報が抜かれることが怖い方は、スマホ決済をオススメしませんが、もう現代は現金で匿名でモノを買うという時代ではなくなっています。ネットショップで買えば、購買履歴は残りますし、そのデータがあれば、次に同じモノを買うときに便利だったりしますよね。
私は便利さと効率、お得度を追求するために、錬金術を続けます。